松本青年会議所とは?|松本青年会議所 長野県松本市まちづくりボランティア

JC宣言

日本の青年会議所は
混沌という未知の可能性を切り拓き
個人の自立性と社会の公共性が
生き生きと協和する確かな時代を築くために
率先して行動することを宣言する

綱領

われわれJAYCEEは
社会的・国家的・国際的な責任を自覚し
志を同じうする者 相集い 力を合わせ
青年としての
英知と勇気と情熱をもって
明るい豊かな社会を築き上げよう

役員名簿


役職 氏名 備考
理事長 水野谷 武士 非常勤
直前理事長 上條 洋 非常勤
監事 腰原 崇 非常勤
監事 武田 哲也 非常勤
副理事長 中田 忠章 非常勤
副理事長 堀川 政美 非常勤
副理事長 奥村 重雄 非常勤
副理事長 牛越 愼太郎 非常勤
専務理事 井上 博文 非常勤
事務局長 大蔵 俊介 非常勤
理事 富樫 慎 非常勤
理事 赤羽 一仁 非常勤
理事 中林 玲 非常勤
理事 安藤 寿郎 非常勤
理事 百瀬 晃 非常勤
理事 池田 俊輔 非常勤
理事 土橋 秀俊 非常勤
理事 柄澤 深 非常勤
理事 北原 誠 非常勤
理事 犬飼 充之 非常勤
理事 小出 伸久 非常勤
理事 高木 茂 非常勤
理事 百瀬 誠多 非常勤
理事 滝澤 雄一 非常勤
理事 一ノ瀬 弘紀 非常勤
理事 新保 次郎 非常勤
理事 月岡 信 非常勤

※役員は全員無報酬

定款

第1章 総則

(名称)
第1条 この法人は、社団法人松本青年会議所(MATSUMOTO JUNIORCHAMBER INC.以下「本会議所」という)という。
(事務所)
第2条 第2条 本会議所の事務所は、長野県松本市中央1丁目23番1号 松本商工会館内に置く。

第2章 目的及び事業

(目的)
第3条 本会議所は、青年の英知と勇気と情熱を結集し、明るい豊かな社会を築きあげるとともに、日本経済の正しい発展と福祉国家の実現を図り、併せて、社団法人日本青年会議所及び国際青年会議所の機構を通じ、日本及び世界の青年と提携し、国際的理解及び親善を助長し人類の幸福、世界平和達成の原動力となることを目的とする。
(原則)
第4条 本会議所は特定の個人又は法人、その他の団体の利益を目的としてその事業を行ってはならない。
2.本会議所はこれを特定の政党のために利用してはならない。
(事業)
第5条 本会議所は、その目的を達成するために次の事業を行なう。
  • (1) 政治・社会・経済・教育・国際及び文化に関する問題の研究並びにその改善、発展に関する研究及び実施。
  • (2) 社会開発計画の推進と青少年問題に関する事業。
  • (3) 実践指導力開発のための指導者訓練及び親睦に資するための行事の開催。
  • (4) 国際青年会議所、社団法人日本青年会議所並びに国外・国内の青年会議所及びその他の諸団体との提携。
  • (5) その他本会議所の目的を達するために必要な事業。

第3章 会員及び会費

(会員の種類)
第6条 本会議所の会員は、次の各号に揚げるとおりとし、正会員を以って民法上の社員とする。
  • (1)正会員
  • (2)特別会員
  • (3)名誉会員
  • (4)賛助会員
  • (5)準会員
(正会員)
第7条 正会員は、松本市及びその周辺に居住又は勤務する20才以上40才未満の品格ある青年でなければならない。
ただし、年度中に40才(以下「制限年齢」という)に達するときはその年度内は制限年齢を越えて正会員の資格を有する。
2.本会議所に入会を希望する者は、正会員2名以上の推薦により、別に定める規定に基づき、所定の入会手続きにより申し込むものとする。
3.入会の諾否は理事会が決定する。
4.正会員は、総会において1個の表決権を有し、本会議所の役員並びに社団法人日本青年会議所役員及び委員等に選任される資格を有する。
(特別会員)
第8条 特別会員は、制限年齢に達した正会員のみがその資格を有するものとする。
2.特別会員に関する細目は別に定める規程による。
(名誉会員)
第9条 名誉会員は本会議所に功労ある者のうちから理事会の決定により推薦するものとする。
2.名誉会員に関する細目は、別に定める規程による。
(賛助会員)
第10条 本会議所の趣旨に賛同し、その事業の発展を賛助しようとする個人又は法人は理事会の決定により、賛助会員として入会することができる。
(準会員)
第11条 準会員は、本会議所に入会を希望する者で、入会の申し込み後、正会員となるまでの間のものとする。
2.準会員に関する細目は、別に定める規定による。
(入会金及び会費)
第12条 正会員は、入会に際し入会金を納入しなければならない。
2.正会員、賛助会員及び準会員は、毎年所定の納期に会費を納入しなければならない。年度途中に入会した者にあっても同様とする。
3.前2項に定めるもののほか、入会金及び会費の額並びに徴収方法等については別に定める。
(退会)
第13条 退会を希望する会員は、退会届けを提出しなければならない。
2.年度の途中で退会しても、既納の会費は返還しない。また、会費納入前に退会を届け出てもその年度の会費は納入しなければならない。
(除名)
第14条 会員が次の各号の1つに該当するときは、理事会の決定により除名することができる。
  • (1)本会議所の体面を傷つけ、又は本会議所の目的に反する行為があったとき。
  • (2)会費納入義務を履行しないとき。
  • (3)出席義務を履行しないとき。
  • (4)その他会員として適当でないと認められたとき。

第4章 会議

(会議の種類)
第15条 会議は、総会及び理事会とする。
2.総会は、正会員を以って構成し、理事会は、理事を以って構成する。
(総会の種類及び招集)
第16条 総会は、定時総会と臨時総会の2種とする。
2.定時総会は、毎年1月及び11月の2回開催し、臨時総会は、理事長が必要と認めたとき、又は5分の1以上の正会員が会議の目的事項を示して請求したとき、理事長は、これを招集しなければならない。
3.総会の議長は理事長が指名する。
4.総会の招集は、少なくともその会日の5日前までに各会員に対し総会の議事事項、日時及び場所について通知しなければならない。
(総会の成立及び議事)
第17条 総会の定足数は、正会員の3分の2以上とする。
2.総会の議事は、出席正会員の過半数を以って決する。
3.可否同数のときには、否決とする。
4.委任状による出席及び表決権の行使は、正会員に委任した場合に限り有効とする。
(総会の決議事項)
第18条 次の各号に掲げる事項は、総会の議決を経なければならない。
  • (1)定款変更
  • (2)事業計画及び収支予算の決定及び変更
  • (3)事業報告及び収支決算の承認
  • (4)役員の選任及び解任
  • (5)本会議所の解散
  • (6)規程の制定、変更及び廃止
  • (7)その他特に重要な事項
(理事会)
第19条 理事会は、本会議所の運営に当たる。
2.理事会は、総会から委任された事項及び総会に提出すべき議題を審議処理する。
3.定例理事会は、毎月1回これを開催し、臨時理事会は理事長が必要と認めたとき、又は理事5名以上の要求があったとき、理事長は、これを招集しなければならない。
4.理事会の議長は、理事長又は理事長の指名した者をもってこれに充てる。
5.理事会は理事の総数の2分の1以上が出席しなければ議事を開き、議決することができない。
6.議事は、出席理事の過半数を以って決する。
7.可否同数のときは、否決とする。

第5章 役員

(役員の種類)
第20条 本会議所に、次の役員を置く。
  • (1)理事 30人以内
    うち 理 事 長 1人
    副理事長 4人以内
    専務理事 1人
  • (2)監事 2人
2.前項に掲げる役員のほか、役員の改選の直前に理事長の職にあった者(以下「直前理事長」という)を役員として置くものとする。
(役員の資格及び任免)
第21条 役員は、直前理事長の以外は、本会議所の正会員であることを要し、総会において選任及び解任する。
2.理事及び監事は相互にこれを兼ねることができない。
3.役員の選任の方法は、別に定める規定による。
(役員の任期)
第22条 役員の任期は、毎年1月1日より同年12月31日までとする。ただし、再任を妨げない。
(役員の任務)
第23条 理事長は、本会議所を代表し、所務を総理する。
2.副理事長は理事長を補佐し、理事長事故あるときはその職務を代行する。また副理事長のうち1人は会計を主管する。
3.理事は理事長を補佐し、所務を処理する。
4.専務理事は、理事会運営及び諸事業を円滑に推進するための所務を行う。
5.直前理事長は、理事会に出席し意見をのべることができる。
ただし、理事会における議決権を有しない。
6.監事は、民法第59条の職務を行う。また理事会に出席し意見をのべることができる。
(顧 問)
第24条 本会議所に顧問若干名を置くことができる。
2.顧問は理事会において推薦する。

第6章 管理

(定款その他書類の備付)
第25条 理事長は、定款・規程・総会議事録を本会議所事務局に備えて置かなければならない
2.理事長は、会員が別項の書類の閲覧を求めたときは、正当な理由がない限りこれを拒んではならない。
(決算関係書類の提出)
第26条 理事長は、当該事業年度終了後、翌年1月に開かれる定時総会の会日の1週間前までに前事業年度における次の書類を作成し、監事に提出しなければならない。
  • (1)事業報告書
  • (2)貸借対照表
  • (3)収支決算書
  • (4)財産目録
2.監事は、前項の書類の送付をうけたときは、その定時総会の前日までに意見書を理事長に提出しなければならない。
3.理事長は、監事の意見書を添えて第1項の書類を定時総会に提出しその承認を求めなければならない。
4.理事長は、毎事業年度、前記定時総会の会日の1週間前までに第1項の書類を事務局に備えて置かなければならない。
5.理事長は、会員が第1項の書類の閲覧を求めたときは、正当な理由がない限りこれを拒んではならない。
6.理事長は、毎事業年度終了後、遅滞なく第1項の書類を長野県知事及び社団法人日本青年会議所会頭に提出するものとする。

第7章 例会及び委員会

(例会)
第27条 本会議所は、別に定める規程により毎月1回例会を開く。
2.例会は、会員を以って構成する。
(委員会の設置)
第28条 本会議所は、その目的達成に必要な事項の研究・審議・実施するために別に定める規程により委員会を設置することができる。
(委員の任命)
第29条 委員会に委員長1人、副委員長及び委員若干人を置く。
2.委員長及び副委員長は、理事の中から理事長が理事会の承認を得て任命し、委員は、正会員の中から理事会の承認を得て理事長が任命する。

第8章 事務局

(事務局の設置)
第30条 本会議所の事務を処理するために、事務局を置く。
(事務局長)
第31条 事務局には、事務局長1人を置くことができる。
2.事務局長は事務を統轄する。
3.事務局長は理事会の承認を得て理事長が任命する。
4.前2項のほか、事務局に関する必要な事項は、理事会が別に定める。

第9章 資産及び会計

(会計年度)
第32条 本会議所の会計年度は、毎年1月1日に始まり同年12月31日に終わる。
(収入)
第33条 本会議所の会計年度は、入会金・会費・寄付金・補助金その他の収入を以って充てる。
(経費の支弁)
第34条 本会議所の経費は、前条に定める収入を以って支弁される。
(特別会計の設置)
第35条 本会議所は、特別の事業を実施するために、必要があるときは、特別会計を設置することができる。
(財産の請求権)
第36条 会員は、退会し、又は除名された場合、本会議所の資産に対し、いかなる請求もすることができない。
(解散の場合の会費の徴収)
第37条 本会議所は、解散後であっても総会の決議を以ってその債務を完済するに必要な限度において、会費を徴収することができる。

第10章 定款の変更及び解散

(定款の変更)
第38条 この定款は、総会において出席正会員の3分の2以上の同意を経、かつ、長野県知事の認可を得て、これを変更することができる。
(解散及び残余財産の帰属)
第39条 本会議所は、民法第68条第1項第2号から第4号まで及び同条の第2項第2号の規程によるほか、総会において出席正会員の3分の2以上の同意を得、長野県知事の認可を得た時は解散する。
2.残余財産は、総会において出席正会員の3分の2以上の同意を経、かつ、長野県知事の認可を得て、本会議所と目的を同じくする公益法人その他の団体に帰属させる。

第11章 細則

(補則)
第40条 本定款の施行に関し必要な事項は、理事会の決議を得て別に定める。
附則
第41条 本定款は、長野県知事の設立許可のあった日から施行する。
改正後の本定款は、昭和51年1月27日より施行する。
改正後の本定款は、昭和53年8月2日より施行する。

事務局

社団法人 松本青年会議所
所在地:〒390-0811長野県松本市中央1-23-1松本商工会館3F
Tel:0263-32-7646
Fax:0263-36-2024
受付時間:10:00~16:00(日曜日・祝日は除く)

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2010年度 理事長所信



社団法人 松本青年会議所
第51代理事長 水野谷 武士
少年時代、あるテレビ番組を見て衝撃を受けた。芝生付きの裏庭で親子睦まじくキャッチボールをし、まちに出掛ける際には、大排気量のスポーツカーに乗り、片側6車線もあるフリーウェイを颯爽と駆け抜ける。私たちの日々の生活と確実に違うと感じた。数年が経ち、「ニューヨークへ行きたいか!?」というフレーズで始まるクイズ番組に夢中になり、「行きたい!!」と強く心から願った。念願が叶い、18歳の時、アメリカ合衆国に渡った。「人種のるつぼ」と言われるこの国に、世界各国から、個々に様々なバックグラウンドを持ち、「自由と夢」を追い求めて人が来る。この年、「六四天安門事件」「ベルリンの壁崩壊」「ルーマニア革命」などの事件が起こり、第2次世界大戦後続いた「東西冷戦」終焉に向けての序曲が始まった年だった。異邦の仲間たちと語り合いを重ね、初めて気づいたこと。異国で暮らして初めて分かったこと。
I proudly say I am Japanese.
I am proud of being born and raised in the city of Matsumoto.
日本人としての自覚と誇り。この地域(まち)で生まれ育ち、故郷(こきょう)の素晴らしさに目覚めた、私の航跡である。
「夢と希望」、待ち望んだ21世紀がスタートして10年近くが経つ。しかし「夢と希望」は「9・11世界同時多発テロ」という悪夢からの出発となってしまった。2008年に世界を覆った「リーマン・ショック」を契機に、我が国日本も出口の見えないトンネルに迷い込み、混沌という言葉がまさに今を表している。日本に元気がないのである。2009年9月、憲政史上初の政権交代が起き、「子ども手当」「農家における個別所得補償」「高速道路の無料化」など本当に実現可能なのかと半信半疑ながらも、一つのキーワードをこんな時代だからと国民は求めた。「チェンジ」。
今、我が国日本が変わろうとしている。

この地域(まち)のグランドデザインを描こう

社団法人松本青年会議所(以下松本JC)は、「明るい豊かな社会の実現」に向け、日々運動展開をしております。現状の社会情勢を直視し、調査・分析・企画・行動・評価のJC5サイクルを常に念頭に置き、現状に対する運動と共に、未来投資への運動を行っております。魅力溢れる地域(まち)を創造するためには、地域(まち)の力を結集し、未知なる可能性を求めていかなければなりません。2005年4月1日、「平成の大合併」と呼ばれた再編の波に乗り、1市4村が合併して新生松本市が誕生しました。2010年3月には、東筑摩郡波田町との合併が予定され、人口約24万人都市に生まれ変わろうとしています。合併によりこの地域(まち)の枠組みも装い新たになりますが、松本JCは個の輝きを大切に結集し、その集合体として市民力となし、「地域(まち)の財産」を念頭に置き、「地域主権型社会」実現に向け、10年先を見据えた魅力溢れる「この地域(まち)のグランドデザイン」を発信します。そしてこの地域(まち)が、これから起こる地域間競争の波に飲み込まれないためにも、地域(まち)の持つ強みを活かした、新たな産業の創出が必要です。過去、松本JCでは「松本ブランドの棚卸し」など早期に地域ブランドに着目しました。この地域(まち)は「岳・学・楽」と3つの「ガク」を大切な地域資産として持つ「3ガク都市」と呼ばれ、文化と歴史に育まれた城下町の面影とアルプスの大自然が共存するまちです。それだけでなく、この地域(まち)には潜在的に眠っている文化と歴史的資源、そして今の社会情勢に見合ったソフトが無限に存在するはずです。「Cool Matsumoto!」。無限なる可能性に夢を掲げ、新たな価値による産業基盤確立に向け、ビジネスモデルを発信します。「信州まつもと空港」もこの地域(まち)にとってはかけがえのない 「Cool Matsumoto!」です。長野県唯一の空への玄関口として、松本JCは1981年から「信州まつもと空港」活性化に向け、運動をしています。2007年1月、「松本・札幌定期旅客便運休案」が浮上した際、松本JCは休止案撤廃を求め約15万人の署名を集め、運行会社の決定を覆す原動力となりました。再び今、「信州まつもと空港定期旅客便撤退」というニュースが飛び込みました。私たちの空港がかつて無い激変の波に直面しているこの時に、恒久的に「信州まつもと空港」がこの地域(まち)にとってどのような存在意義と価値を有しているのか、未来を見据えた政策提言を行います。

未知なる可能性を求めて

2009年、松本JCは、財団法人地球環境戦略研究機関国際生態学センター長、宮脇昭氏を講師としてお招きし、松本刑務所並びに松本市周辺50ケ所にて「松本JCエコロプラン」と題し、植樹事業を行いました。「命を植える」という理念のもと、一つひとつのポット苗を精魂込めて土に還し、生長を願い、「命の大切さ」「尊さ」「儚さ」の想いを馳せてきました。「松本JCエコロプラン」を継承し、自然との共生という観点から、ヨーロッパを中心にして問題提起されている「2020年問題」も視野に入れ、責任世代として、次代を担う子どもたちに夢を託し、将来彼らが「大きな夢のなる木」に生長することを願い、大きな命を植えていきます。
「よみがえれ!城下町」というテーマのもと、「城下町特有の景観や地名を、子供たちを含む市民の多彩な運動で再評価し、生活に活かすことが、これからのまちづくりにもの、心、両面から重要な手がかりになることは明らかです。城の石垣、濠の水に映る緑、小路のたたずまい、そして400年以上の城下町の歴史で培われた市民の文化は、地域産業の新しい展開にとっても、かけがえのない遺産であり、価値です。」これは、第1回全国城下町シンポジウム松本大会の宣言文の一文です。このような認識をもつ全国の城下町の同志が、城下町という共通の観点から何ができるかを考えようと、1982年7月17日、「第1回全国城下町シンポジウム松本大会」が開催されました。2009年、「全国城下町青年会議所連絡協議会主催 第28回全国城下町シンポジウム福知山大会」にて、「第30回全国城下町シンポジウム松本大会」主管開催が決定しました。主管決定にあたり、松本JCは、今一度原点に立ち返り、諸先輩方の目指した時代の先駆者、リーダーとしての誇りを持ち、より高く、より先を見据えた政策提言をしていこうという、熱い意思を引き継ぎます。さらに、市民の社会参画が様々なかたちで具現化されている現在、「全国城下町シンポジウム」をビッグステージとして捉え、確固たる信念を夢に掲げ、地域一丸となって全国へ発信します。

意識改革と組織改革 本質を見つめ直そう

2009年、松本JCは創立50周年を迎えました。1960年、高き志を持った35名の青年が地域発展の志を胸に立ち上がりました。以来、「明るい豊かな社会の実現」を理想に掲げ、5年から10年先のこの地域(まち)の未来像を描き、情熱を持って運動展開を続けています。歴史の重み、良き伝統は誇りとして私たちの心の中に息づいています。他方、松本JCの会員数の推移を見ると、1990年の151名をピークにそれ以降は徐々に減少し、2010年は84名の会員で運動をスタートしました。会員数がただ多ければ良いという短絡的な価値観には与しませんが、同世代の人々に、私たちのこの地域(まち)に対する「想い」を伝えられなければ、地域一体となって運動の輪を広げていくことは、不可能です。また、2009年新年総会第一部において、2011年までに実施される「公益法人制度改革」に向け、「公益社団法人格取得」を決議しました。取得に向けては、事業活動の公共性、透明性がより一層必要となるのみならず、今まで以上の「組織力」が求められます。会員一人ひとりが「この地域(まち)の未来は私たちの力で切り拓くという気概」と「私たちは常に時代の責任世代である」という意識改革、そして手法の見直しによる組織の効率化とスピード化を実現する組織改革に着手します。限られた時間なら、その時間内に精一杯議論し、伝えることは的確にメリハリをつけて伝えよう。会員一人ひとりが、JAYCEEとしての自覚と自信、誇りを持つことで組織は変わり、会員拡大にも拍車がかかるものと信じます。

気づきから始まるアイデンティティー

夢と希望を持って渡米した時、片言の英語も話せず、どのようにしてコミュニケーションを図ればよいのか悩みました。「文法的に間違えたら恥ずかしいな」という先入観に捉われ過ぎ、人と会話することを恐れた時期もありました。1990年、湾岸戦争が勃発した際、クウェートから来ていた友人が必死に自国のピンチを訴えました。その姿を見て、私の心の中で確実に何かが変わりました。「国際交流」とは、相手のバックグラウンドを尊重し、己のアイデンティティーを再認識する機会です。2010年、私たち松本JCは、姉妹青年会議所である台南女國際靑年商會と交流を開始して19年になります。歴史の積み重ねの中で、双方の国を行き来し、「言葉の壁」を乗り越えた確固たる信頼関係を築くことができました。2009年、松本JC創立50周年記念祝賀パーティーでは、台南市市長にもご臨席賜り、「JC同士の交流」という枠を超えました。訪れた者にしか分からないと言われている熱烈歓迎。心の壁を取り払えた時こそ、新たな気づきのチャンスなのです。

結びに

松本JCは、失敗を恐れぬ青年らしい勇気と情熱を持って、常に社会情勢を注視し、先を見据えた議論を重ね、私たちを待つ真っ白なキャンバスに壮大なる夢を描きます。JC運動=目的、JC活動=事業ということを明確に認識したうえで、一人ひとりのJAYCEEが「変える」という気概を抱き、持てる英知を結集して、この地域から日本へ、そして世界へ、私たちの「想い」を声高く発信します。2010年、未来に夢を託し、強い足跡を残します。

基本方針

・「たかがJC されどJC」 同じやるなら本質を知り、本物になろう。
・「たかがJC されどJC」 同じやるなら積極的に誇りを持って行動しよう。
・「たかがJC されどJC」 同じやるなら楽しもう。

委員会構成

地域力創造室
故郷(こきょう)の誇り創造会議
地域主権を視野に入れ、10年先を見据えたこの地域(まち)のグランドデザイン構築
「Cool Matsumoto!」創造委員会
地域経済の発展に向けた松本ブランドの棚卸し並びに創出
信州まつもと空港の存在意義の検証と新たな可能性の模索
未来へのとびら創造室
自然との共生から夢を繋ぐ委員会
松本JCエコロプランを継承し次代を担う子どもたちの心を育む活動
全城シン企画行動委員会
第30回全国城下町シンポジウム松本大会成功に向けての挑戦
組織力強化室
総務組織改革委員会
活気溢れる理想の組織像の模索
公益社団法人格移行への準備
会員交流の実施
会員拡大挑戦委員会
未来のJAYCEEの勧誘
「会員拡大」の視点から捉えた理想の組織像の模索
会員交流の実施
アイデンティティー育成室
広報国際アイデンティティー委員会
広報全般
国際交流を通じて日本人としてのアイデンティティーの確立
未来のJAYCEE育成委員会
未来のJAYCEEの勧誘
新入会員の育成
出向者連絡特別会議
各出向先で得られる情報の共有

三役方針

【副理事長方針】51年目の新たな半世紀への第一歩に向けて

社団法人 松本青年会議所
副理事長 中田 忠章

社団法人松本青年会議所(以下松本JC)は今年で51年を迎えます。つまり半世紀が経過し、また新たな半世紀に向けた第一歩を踏み出す年であります。今年は過去を振り返ると共に、これからの新たな私たちの進むべき道を示していく必要があります。組織的にも運動的にも。そのためにも良き伝統は継承し、過去の悪しき慣習は改善もしくは撤廃し、松本JCの“本来あるべき姿”を追求していかなければなりません。青年会議所活動を行っていくためには、義理と人情、思いやりが必要だと考えますが、最近感じるのは、その義理と人情、思いやりが希薄になっていることです。もちろん事業を行うためには当たり前ですが熱い思いなくして成功には至りません。また多くの会員の協力もなければ成功しえません。しかしお互いの立場でそこに義理と人情、思いやりがもっと加わっていれば今まで行ってきた事業もさらに良い結果を残し得たかもしれません。恐らくそんなことは当たり前だと思われる人がほとんどだと思いますが、この松本JCではそんな当たり前の事が出来なくなってきている気がします。そのためどこか他人事(ひとごと)となっている雰囲気を感じてしまうのではないでしょうか。このほかにも見直すべき慣習もありますが、同時に引き継ぐべき良き伝統もあるはずです。この51年目という半世紀の一歩を踏み出すこの年に、それらを見直し活動して参りましょう。

故郷の誇り創造会議

過去50年間、松本JCは様々な事業を行い、また様々な提言を行って参りました。その中でこの地域(まち)の魅力を数多く見出し市民へ発信して来ました。まずは今までの活動を見直し、さらには今年の全委員会活動の内容を集約させ、過去および未来の事業について議論を尽くします。また昨年は歴史的な政権交代という大きな変化があった年でありましたが、「地域主権型社会」実現に向け、行政の過去の実績および今後の政策を現在の大きく転換した流れと照らし合わせ検証していきます。以上を踏まえ、かつ「明るい豊かな社会の実現」を市民に訴える中で、市民に明るい未来像を描いてもらうべく10年先を見据えたこの地域(まち) の新たな魅力を加えたグランドデザインを構築し市民へ発信します。

「Cool Matsumoto!」創造委員会

この地域(まち) の持つ強みを活かした、新たな産業を創出します。その準備段階では過去にも行われた「松本ブランドの棚卸し」を再度現在の視点から行い、今まで見出せなかったような新たな地域ブランドを発掘いたします。その上で「Cool Matsumoto!」と呼べる新たな価値による産業を発信します。このクール(Cool)とは地域の芸術・文化・ソフト産業など独創性のある格好の良い(Cool)ものだけでなく、この地域(まち) にしかない「岳・学・楽」という3つの「ガク」という地域資産も含め、より強固な産業として発信できる松本にしかない魅力です。
また「Cool Matsumoto!」の一つでもある「信州まつもと空港」は現在その存在意義と価値が問われておりますが、利用方法によってはこの地域(まち)に多くの恩恵をもたらす、この地域(まち) にとってのかけがえのない財産であるはずです。そのかけがえのない財産の未来を見据えた信州まつもと空港の存在意義と価値および新たな可能性を模索します。

【副理事長方針】~自身の温故知新からのスタート、そして未来へのとびらへ~

社団法人 松本青年会議所
副理事長 堀川政美

「青年会議所に入って、もっと青年として成長してみないか?」
2004年12月末、父の会社に訪れた、父の知り合いに声を掛けられた日から早5年。自分の夢の実現の為、家族経営の会社に属することなく、勤め人、派遣社員を転々としていた日々。自分のレベルの低さを痛感しつつ、一度夢への道から降りた年。そんな年に青年会議所というフィールドを得た。
入会1年目、家族経営の会社の一員として存在価値を見出そうとアクセルを踏み続け、その流れる景色の中に、同期のメンバーからの誘いの電話、事業の案内も消えていった。 2005年の12月、退会を決意しつつ、ただこなすために参加したその年最後の理事会の議事録作成人。時計の針が翌日を示しても、この地域(まち)の未来像について真剣に議論する、自分と同じ世代の姿に、恥ずかしさを覚えながらも興味深く見つめていた。翌年、仕事とJCのアクセルを踏もうと望んだ時に、初めて知った「出席率」という言葉。一生懸命議論して事業を実施したであろう同期の仲間たちの100%出席という尊い絆を、欠席という形で傷をつけまくっていたのかと、ハッとさせられたスタートから今日まで走ってきた。
それから4年間、仕事と両立しながらもJC活動を自分なりに取り組んできた。お店の駐車場で一人、事業のチラシを配り続けた日々もあった。野球に例えるならば、グラウンドの草取りをしつつ、甲子園・プロをめざす情熱を持って取り組んできたつもりだった。だからこそ、そのグラウンドにレギュラーの選手達がスパイクを履いて訪れ、“遊びの野球”を繰り広げている様に見えたこともあった。創立50周年を迎えた2009年、ふと自分自身の足元を見つめた時に、先輩そして仲間たちが培ってきた青年会議所というグラウンドに、スパイクで走り回っていたのは“自分自身”だったということに気づかされた。
51年目というスタートにおいて副理事長という職を頂いた今、会社経営に影響を与え、結果をもたらせてくれたこの青年会議所というグラウンドに対し、再度、謙虚な気持ちで、“草取り”から始めていきたい。そして“事業という試合”に行くにも、他人の想いのこもったグラウンドに対しては、一礼をしてから入っていくように心がけたい。と同時に、時の早さに迷い、立ち止まっている“当時の自分”に出会ったならば、やさしさと自信をもって手を差し伸べていきたい。
5年前の先輩のように笑顔と自信に満ち溢れた顔で、
「青年会議所に入って、もっと青年として成長してみないか?」と。
2010年度副理事長として、課せられた命題の可能性を追求しつつ、新たな仲間の発掘を自信を持って行うことも忘れずに、共に未来へのとびらを創造していきます。

自然との共生から夢を繋ぐ委員会

09松本JCエコロプランを基盤に、継続事業を展開していきます。“宮脇方式”と呼ばれる本物の植樹手法をこの地域で市民の方々とともに実践しながら、次世代を担う子どもたちへ、命の木々を残していきます。
宮脇先生の教えや手法が全国の青年会議所の仲間たちへ広く伝播し、取り入れられるような発信をしつつ、自然について子どもたちとともに学ぶ機会をこの地域(まち)に提供していきます。

全城シン企画行動委員会

全国城下町シンポジウムを立ち上げた先輩方、そしてそのバトンを受け継ぎ、それぞれの価値観で28年間、事業を実施し継続してきた城下町をもつ各地青年会議所の功績をもとに、第30回全国城下町シンポジウム松本大会をどう表現していくかを話し合ったこの3年間。これまでの議論を大切にしながら、具体的な企画・方向性を打ち出していきます。